雇用される側だけでなく、雇用する側、つまり企業側から見た正社員登用制度の良し悪しも考えてみましょう。
企業が正社員登用を実施する事で発生する利点は、社員一人のモチベーション向上を期待できる部分です。
これまで契約や派遣という形で働いていた方は、何時契約を打ち切られるのか分からない状況の中で仕事をしています。
常に競争を繰り広げていき、契約を打ち切られないように自分で仕事を確保しなくてはいけないです。
しかし正社員登用されれば、ある程度は企業に守ってもらえるので、契約打ち切りの心配をしないで済むようになります。
精神的な安心感を獲得できて、高いモチベーションを保ちながら仕事を行えるようになるのがメリットです。
社員によっては、安定しながら仕事を行えるようになり、高い能力を発揮できるケースも少なくありません。
しかし企業にとって、正社員登用をするのはメリットばかりではないです。
残念ながら他の雇用形態よりも多くの人件費が必要になるので、お金が必要になってきます。
大手企業ならばそこまで大きな負担にならないかもしれませんが中小企業の場合、人件費が大きくなる事で経営が難しくなる時もあります。
そうなると最悪のケースとして、倒産という事態も生み出してしまう為、慎重に正社員登用を進めていかないといけないです。
正社員登用を簡単に勧めていくのではなく、総合的に判断していき、問題ないのかどうか見極めなくてはいけないです。
特に中小企業の場合は、社員のモチベーション向上を期待できる分、人件費という新たな問題を生み出しやすいので注意ポイントになります。